公式パッケージにちょっと手を加えたものを、パッケージとして作成する。
ここでは、tcsh(6.14.00-7)で、コマンド履歴に多バイト文字が含まれている場合に起こる問題を修正するパッチを当てたパッケージを作成する。
バグだが、セキュリティーの問題ではないと思われるので、etchの間は修正されることはなさそう。
# apt-get install devscripts dpkg-dev fakeroot dpatch debhelper libncurses5-dev
「libncurses5-dev」は、tcshのコンパイルに必要。
元になるソースを取得し、パッチを当てる。
$ mkdir ~/src $ apt-get source tcsh $ tar xzf tcsh.patch.tgz $ cd tcsh-6.14.00 $ patch < ../tcsh.patch $ dch -n 'Fix history load.' $ debuild -us -uc -d # dpkg -i tcsh_6.14.00-7.1_i386.deb
上記方法ではリビジョンが 7.1 となるが、もしセキュリティーパッチが出るとすると、そのリビジョンは 7etch1 か 7+etch1 になるらしい。
どちらも、リビジョン番号としては 7.1 より小さいので、普通はアップデートされないと思われる。
リビジョンが 7-1 なら、パッチで予想されるリビジョンよりも小さかったので、うまくリビジョンの指定ができればそのほうが良いかも。