Dell PowerEdge SC1430の購入前から、購入後の設定などをまとめる。
まずは、Webから見積もりをしてみる。いろいろな割引があるらしく、最安値で購入しようと思うなら、注意深く探す必要があるようだ。
購入後により安い値段となった場合、差額が返ってくる「プライスプロテクション」というものがあるらしい。明確な有効期間は不明だが、無条件返品が可能な、10日間という情報もある。(→参考)
「クアッドコアテクノロジー搭載特別価格パッケージ」というので、62,870円の値引きがあったのでこれを利用することにした。
購入した構成は以下のとおり。
基本システム | PowerEdge SC1430 |
---|---|
CPU | Xeon E5335 (2GHz, 4Core) ×2 |
チップセット | Intel 5000V |
メモリ | 1GB 667MHz FB-DIMM ×2 → + 2GB 667MHz FB-DIMM × 2 (計6GB) |
RAIDコントローラ | SAS 5/iR (PCI Express x2接続) |
ハードディスク*1 | WD800AAJS (80GB,SATA) → ST3320620NS (320GB,SATA) ×2 (RAID1) |
光学ドライブ | なし |
FDD | なし |
拡張のためのインタフェースは以下のとおり。
メモリスロット | 4本 (合計) |
---|---|
PCI | 1本 |
PCI Express x1 | 2本 |
PCI Express x4 | 1本 |
PCI Express x8 | 1本 |
SATA | 4本 |
PATA | 1本 |
USB | 前2個、後5個 |
FDコネクタ | 1個 |
PS/2 | なし |
LANポート | 1個 |
シリアルポート | 1個 |
パラレルポート | 1個 |
2008/1/13に、Webから注文した。届くのはいつかな。
1/16に、1/24頃に届くというメールが来た。
到着までの状況は、随時Webで確認できるようになっている。
1/21の時点で、到着は1/25の予定になった。
1/25に実際に届いたが、不在だったため1/26に受け取った。
実際に届いて現物をみると、思ったより小さかった。普通のミドルサイズのPCケースよりも小さい。
騒音も小さい。起動時に、チェックのためか一瞬ファンがフルスピードで回るときはとてもうるさいが、それ以降は静か。
購入時の構成はHDDが1台だが、もう1台追加するにはHDD本体のみがあればよい。ケーブルやマウンタは付いていた。このため、HDDは自分で用意すると安く抑えられる。ただし、3台目以降のマウンタは付いていない。
ワットチェッカーを使って、消費電力を測定してみる。以下の各時点での消費電力を調べてみた。本体構成の初期状態も参考のこと。
待機時(ソフト電源OFF) | 2W |
---|---|
BIOS起動まで | 207W |
BIOS操作中 | 165W |
アイドル時 | 161W |
メモリ高負荷時(Memtest86+) | 204W |
CPU高負荷時(空ループ×Core数) | 246W |
OMSA(OpenManage Server Administrator)をインストールすることにより、単体サーバの管理と監視が、CUIやWebからできるようになるようだ。
まずは、aptに以下の行を追加する。追加後に、apt-get updateを行うのも忘れずに。
deb ftp://ftp.sara.nl/pub/sara-omsa dell sara
次に、監視関係のパッケージをインストール。dellomsaが認証されていない警告が出るが、続行する。
# apt-get install dellomsa
このままでは、nvoke-rc.dでエラーが出てインストールが完了しない(たぶんDebian Bug#368322)ので、設定ファイルを細工する。最後の3行をコメントアウトする。
vi /var/lib/dpkg/info/dellomsa.postinst #echo "Stopping & Starting dellomsa..." #/usr/sbin/invoke-rc.d instsvcdrv stop #/usr/sbin/invoke-rc.d instsvcdrv start
インストールした後は、SSLでアクセスできる。その前に、/etc/init.d/dsm_om_connsvc start を実行する必要があるかもしれない。
https://192.168.0.1:1311/
amd64の環境だと、ほとんどの情報が取得できない。HDDのステータスが取得できたので、それでよしとする。
2chにUbuntuで動いたという報告があったので、貼り付けておく。未確認。
211 :不明なデバイスさん:2008/03/11(火) 19:07:23 ID:QCfn89Ca >>210 俺的メモ Ubuntuだから同じかも sudo modprobe ipmi_si sudo modprobe ipmi_devintf grep ipmi /proc/devices ls -l /dev/ip* cd /dev sudo mknod --mode=644 ipmi0 c 253 0 sudo ipmitool sensor sudo ipmitool sdr sudo ipmitool sdr list full
mpt-statusを使う。1.2以上が必要みたいなので、backportsからもってくる。
lennyでは、backportsから持ってこなくても1.2になっていた。
# apt-get install mpt-status -t etch-backports # mpt-status --autoload # echo mptctl >> /etc/modules # mpt-status ioc0 vol_id 0 type IM, 2 phy, 298 GB, state OPTIMAL, flags ENABLED ioc0 phy 1 scsi_id 32 ATA ST3320620NS G , 298 GB, state ONLINE, flags NONE ioc0 phy 0 scsi_id 1 ATA ST3320620NS G , 298 GB, state ONLINE, flags NONE
試しに、片方のHDDを外してみると、以下の状態になった。
# mpt-status ioc0 vol_id 0 type IM, 2 phy, 298 GB, state DEGRADED, flags ENABLED ioc0 phy 1 scsi_id 32 ATA ST3320620NS G , 298 GB, state ONLINE, flags NONE ioc0 phy 0 scsi_id 255 , 298 GB, state MISSING, flags OUT_OF_SYNC
また、以下の内容のメールがrootに送られた(xxxxxはホスト名)。
This is a RAID status update from mpt-statusd. The mpt-status program reports that one of the RAIDs changed state: ioc0 vol_id 0 type IM, 2 phy, 298 GB, state DEGRADED, flags ENABLED ioc0 phy 1 scsi_id 32 ATA ST3320620NS G , 298 GB, state ONLINE, flags NONE ioc0 phy 0 scsi_id 255 , 298 GB, state MISSING, flags OUT_OF_SYNC Report from /etc/init.d/mpt-statusd on xxxxx
再びディスクをつなぎ直すと、以下の状態になった。メールも同じように送られてきた。
# mpt-status ioc0 vol_id 0 type IM, 2 phy, 298 GB, state DEGRADED, flags ENABLED RESYNC_IN_PROGRESS ioc0 phy 1 scsi_id 32 ATA ST3320620NS G , 298 GB, state ONLINE, flags NONE ioc0 phy 0 scsi_id 1 ATA ST3320620NS G , 298 GB, state ONLINE, flags OUT_OF_SYNC
mpt-statusは、新しい表示形式にすると再構築の進捗状況が表示される。
# mpt-status -n ioc:0 vol_id:0 type:IM raidlevel:RAID-1 num_disks:2 size(GB):298 state: OPTIMAL flags: ENABLED ioc:0 phys_id:1 scsi_id:32 vendor:ATA product_id:ST3320620NS revision:G size(GB):298 state: ONLINE flags: NONE sync_state: 100 ASC/ASCQ:0xff/0xff SMART ASC/ASCQ:0xff/0xff ioc:0 phys_id:0 scsi_id:1 vendor:ATA product_id:ST3320620NS revision:G size(GB):298 state: ONLINE flags: NONE sync_state: 100 ASC/ASCQ:0xff/0xff SMART ASC/ASCQ:0xff/0xff scsi_id:1 3% scsi_id:0 3%
再構築が終わると、状況がメールされてきた。
1/26(土)の到着後にBIOSの設定をすませ、診断ユーティリティを実行してみた。
ところが、フロントファンのlow speedモードで、1160RPMを期待しているのに722RPMしかない。
電話サポートは24時間365日ということだったので、電話する。とても丁寧な対応で大変良かった。
契約しているサポートは、標準(追加料金なし)の翌営業日対応なので1/28(月)以降となるが、1/28(月)は都合が悪いので1/29(火)にしてもらった。
1/29(火)にきたサポートの人は、DELLと契約している会社の人だった。きれいな若いお姉さんだから、ちょっとドキドキ。
診断ユーティリティをもう一度実行しようとしたら、Linuxのインストールの時に何かおかしくなったのか、HDDにある診断ユーティリティが起動しない。いろいろな問題からCDからの起動ができなかったが、先にファンを交換することになった。
交換後、診断ユーティリティを起動することになっていろいろ試した結果、ファイルライブラリから診断ユーティリティをダウンロードして、それをDOS起動のUSBメモリから実行することにした。先にこれを作っておけばもっと早くできたと後悔する。
ファンは問題なく回り、全システムのチェックも正常となった。
http://www1.jp.dell.com/content/products/productdetails.aspx/pedge_sc1430?c=jp&cs=jpbsd1&l=ja&s=bsd
http://support2.jp.dell.com/docs/systems/sc1430/ja/HOM/HTML/HOM_JA/index.htm
http://support2.jp.dell.com/docs/software/svradmin/5.1/ja/index.htm
http://supportapj.dell.com/support/edocs/storage/RAID/SAS5iR/ja/UG/HTML/index.htm
http://sourceforge.jp/projects/linuxserver/wiki/Linux-PowerEdgeML
http://plaza.rakuten.co.jp/pirorin55/diary/200606010000/
http://lists.us.dell.com/pipermail/linux-poweredge/2008-January/034496.html